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zoom RSS マンガ:「よつばと!」と、境界線

<<   作成日時 : 2008/09/08 00:04   >>

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 [Amazon]あずまきよひこ「よつばと!」1巻
あずまきよひこ「よつばと!」1巻
よくされる議論に、『「よつばと!」は「ちびまる子ちゃん」や「クレヨンしんちゃん」のように誰でも楽しめる、一般向けの良作だ』というものがあります。これ、わたしもそう思っていましたが、まったくそんなことないなあと最近思い始めました。

■ケース1:ウケる人、ウケない人
過去に記事にしたように、わたしが勤めている会社で数回「よつばと!」が流行ったことがあります。といっても勤務先は編集系なので、純粋な一般人とは言えません。そのくらいの「ちょいオタ」な方々にはハマるらしく、「おもしろい」「大笑いした」「癒された」「子ども欲しくなった」などといって数人にまた貸し回覧されて帰ってきます。
その時に微妙な反応を見せるのは、いつもマンガ・アニメ・ゲーム・ネットなどにまったく耐性のない、極一般人の40歳以上のかただったりします。「よつばと!」は、少しでもオタク素養のある人が知らぬ間に超えてしまっている境界線の向こうの世界なのでしょう。

■ケース2:手を出す人、出さない人
「おもしろい」と言った人は、まず間違いなく直球ド真中ストライクでハマります(自分でもそろえ出す)。ですが、わたしが貸すまでは、「知ってはいたが手を出さない」マンガだったようです。やはり境界線ギリギリぐらいの「ちょいオタ」セグメントには、結構高いハードルのようです。

■ケース3:一般人の反応
ウチの妻はガンダムカリオストロの城すら見たことなく、アニメ映画をいっしょに見れば、ジブリでも容赦なく爆睡という、筋金入りの一般人。先日「よつばと!」の8巻を買ってきたときに表紙を見て娘に一言。
「あ、お父さんまたロリコンマンガ買ってきてる。やーねー ┐(´∀`)┌」
ええ、いろいろとツッ込み所はありますが、それはツッ込まないでおいてください。でもケース1のかたもそうだったのですが、オタク素養のまったくない人の場合、素直にこういう反応になるようです。

■境界線の向こう側
一体どこが、そこまで「よつばと!」を境界線の向こうさせているのでしょう。ウチの妻いわく、「だってさー、何かありえないんだよね。いい子すぎるっていうか」ということ。ケース1のかたも、同じようにリアリティが薄い的なことを言っていたのを思い出します。
それを言ったら「ちびまる子ちゃん」にリアリティがあるのか!? と思いますよね。わたしも思いました。で、よくよく話を聞いてみると、どうも登場人物やストーリーに妙なリアリティを感じる。しかも自分が体験したことあるような、ある種の心地よさとともに。しかしよつばに関しては、外国で拾われたという設定、決定的にイラつかせるようなことをしない性格、おとぎの国から出てきたような無邪気な言動で、まったくリアリティを感じない。
リアル(3次元的な)の中に突然リアリティのない(2次元的な)幼女が入り込んでくる、ということが、ウチの妻を不安にさせ、安心のために「ロリコンマンガ」というジャンルづけをしているようでした。

あとはやはり、連載誌が電撃大王ということもあるのかなあ、と思います。というか一般人は、「よつばと!」のコミックスにはさまっている電撃大王のチラシを見ただけでもたぶん、ドン引きです(抜いてから貸しましょう)。これが例えばですが、スピリッツやアクション、またはアフタヌーンあたりで連載されていたら、また見られ方も違ってきたのではないでしょうか。

■まとめ
で、そこまで言われるとちょっとヘコむじゃないですか。こっそり自分の部屋に持っていっちゃったんですよ。そしたらあとになって「あれー、さっきの『よつばと!』どこやった?」と聞かれるんです。読めば心地よく、おもしろい。極一般人のウチの妻でも、それはやはり感じるようです。

「よつばと!」は、明らかに境界線の向こうの作品です。でもちょいオタ層はもちろん、極一般人が読んでも絶対楽しめる良作だと思います。だから「オタク向けだけど、すげーおもしろいから読んでみて」と言って貸すといいと思います。そのほうが人を不安にさせません (´∀`)

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんわ☆

昔、弟が本屋でアルバイトをしていまして、コミックの担当だったので色んなマンガを買ってました。その中に「よつばと!」があったので、懐かしい気持ちでブログを拝見していました^^
あずまんがも読んでいたので、よつばも「似たようなギャグマンガやなぁ〜」と当時は思っていましたが、今思えば、癒し系だったことに気付きました。

「久しぶりに読みたいなぁ〜♪」という気持ちになりました^^
クロネ
2008/09/08 01:14
コメントどうも〜 (´ー`)ノ

いや、「よつばと!」も、フツーにギャグマンガとして楽しめる良作だと思いますよー。
ただ、読もうと思ったら色んな読み方ができる、そんな楽しみ方のあるマンガでもありますよね。

「よつばと!」考察シリーズ、時間があったらまた書いてみようと思っています。
Hassie
2008/09/08 22:49
よつばと好きの通りすがりです、初めまして。
私もよつばと好きで一応親にも勧めてみたのですが感想は「子供はもっとうるさいでしょ〜ありえない」とかほざいてやがりました。
この感想に対しても思ったのですが、
ありえなくて何が悪いのかと。
そりゃまぁあの世界には極悪人は一切登場しませんし、恋愛系の生々しい展開も完全にスルーされてる一種のユートピア世界である事は重々承知です。
でも果たしてそれのどこがいけないのかと思うわけですよ。平和結構じゃないですか。
現実の醜い部分を抽出して作られた作品にも良いのがある事は分かります。
でもそういう部分を敢えて排除する事で読むたびに多幸感を与えてくれるよつばと!のような作品も同じぐらい素晴らしいと思うんです。
でも何故か私の親も含めた普段あまり漫画を読まない人達は現実的でない作品=幼稚な子供向けとしか捉えようとしないんですよね。
本質そのものを決して受け入れようとしない。
とにかく醜い要素が入ってなくても素晴らしい作品はちゃんとあるぞ!とその手の方々に声を大にして言ってやりたいです。

aaa
2008/09/22 03:43
はじめまして、コメントありがとうございます!
まあ確かに、捉え方は人それぞれですからねえ。そのあたりはしょうがないですよね。

以前記事にしたように、このマンガは「子育てファンタジー」なんだと思います。「子育て」という部分の共感を求めて読んだ人には違和感のあるマンガなのでしょう。でも「子育て」という素材を通じて、ある種の郷愁とか幼少期の記憶とか、そういう部分に共感を求める人には、ドストライクでハマるという。
前者を期待した人は当然醜い部分も含めて「わかるわかる」を求めるでしょうし、後者を期待した人はそういう部分よりも「美しき幼少期」を求めるでしょう。

いつか記事にしますが、わたしが「よつばと!」ですごいと思うのが、その「美しき幼少期」の純度が、ほとんど耽美といえるくらい、ハンパないところです。そのあたりまで踏み込んだ解釈をするか、単なる「現実逃避マンガ」と捉えるかで、かなり評価がわかれるところですね。
Hassie
2008/09/22 17:47

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