【マンガ】「バクマン。」七峰透のやり方は、やり方の問題なのか

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バクマン。 14
テレビでちょうど、「バクマン。」の七峰透シリーズが始まりました。ジャンプ連載中にもかなり話題になったシリーズですね。
新進気鋭の漫画家である七峰透。しかしそのやり方が「ネット上で50人のチームを作りアイディアを出させ、それをまとめてマンガにする」というものであったため、主人公たちが「そんなやり方が通用すると思うな。ぶっ潰してやる!」と猛反発する、というお話です。

これ、コミックスで読んだときにも、ものすごい違和感あったんですよね。アニメで見てますます違和感が強まったので、ちょっと自分で分析してみました。

七峰透の「問題点」としての可能性は、大きく4つにわかれると思います。

【1】個人の資質
(1)志が低い:「亜城木夢叶を負かす」ところに終始してしまい、人を引き付けるようなビジョンを作れていません。
(2)性格が悪い:発言や態度にあふれ出る性格の悪さ。人を不快にさせます。

【2】個人の能力
(1)消化能力の低さ:どのアイディアをイキにして何をシニにするのか。このイキシニ判断の難しさは、コンテンツにかかわる人間なら嫌というほどわかっています。この能力が低いので、「詰め込みすぎ」や「内容のブレ」を生んでしまっています。
(2)信頼関係を作れない:担当編集と信頼関係が作れず、「51人目」という扱いでこき下ろします。この担当の能力がどうかという話はありますが、ビジネスパートナーと信頼関係も作れないようでは、プロとしては当然やっていけないでしょう。
(3)マネジメント能力の低さ:50人チームはいいときはいいでしょうが、悪い時にいかに束ねるか。これは大変難しいと思います。50人というと、一般的には部長クラスのマネジメント能力が求められるはず。それが欠けています。

【3】コンプラ上のリスク
(1)炎上リスク:マンガ製作という本業がネット上での活動に依存したやり方であった場合、うまくいかなくなったときは、マンガが作れません。そしてネット上の活動は炎上など、コントロールできないリスクが極めて高い。企業の企画でSNSなどを使う場合も常にこの問題はナーバスに考慮されます。その脇が甘すぎます。
(2)情報漏洩リスク:例えば社内の稟議システムや報酬制度など、本来会社と作家しか知り得ない情報が流出するリスクが極めて高い。その場合、七峰透個人で責任を負えるような問題ではなくなってしまいます。

【4】仕組みの問題
(1)他人のアイディアに依存:「50人の素人に無報酬でアイディアを出させていた」ということ自体は、なんら問題がないと思います。ガリレオの実態を見るまでもなく、「天才的な個人が革命的なアイディアを生んで作品を作る」なんてことはありえないからです。問題なのは消化能力が低かったことと、アイディアをシニにしたときに納得させるマネジメント能力がなかったことでしょう。
(2)見ず知らずの協力者:協力者がネット上の見ず知らずだということも問題であるかのように描かれています。が、これはなんら問題がないと思います。問題なのは拘束力のない他人を束ねるようなマネジメント能力がなかったことでしょう。

結局、個人としては1と2が、会社側としては3が極めて問題なのだと思います。実は4は、あまり問題ではないと。であるのにマンガの中では「そんなやり方で…」とやり方ばかり問題としてクローズアップされているので、違和感があったのでした。

ああすっきりした。何となくモヤッとするときは要素分解。やはり要素分解は、分析の基本ですね ( ̄ー ̄)

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